ウーパールーパーについて

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現在、全国から電話でのお問い合わせがありますが、 電話での診療相談・オンライン治療は行っておりません。
ご理解とご了承をお願いいたします。

※初診でのお問い合わせ・手術の予約・セカンドオピニオンのご確認などは受付時間内にお願いいたします。
(よくある質問は当院ホームページ「Q&A」をご覧ください。)

分類

両生綱 Amphibia の中でも 有尾目 Caudata/Urodela に分類されます。

水生形態の幼体の形のまま成熟します。
つまり一生涯水中飼育ができます。

野生個体はワシントン条約で保護されており、日本に入ってくることはまずありません。
野生個体の棲息地域は、メキシコのソチミルコ湖からチャコル湖周辺だと言われています。

アホロートル(ウーパールーパー)は、研究用動物として100年以上前から飼育・繁殖されてきましたので、ペットショップで容易に購入できます。

  

特徴・生態

外鰓が左右3対あり、健康な白色体では、この鰓が赤色です。
貧血や酸欠になると色が薄くなります。

視力はあまりよくなく、特にアルビノ個体は顕著です。
そのため、口元にあるものや目の前を動くものならなんでも飲み込んでしまう個体がいるので注意が必要です。
体長の1/2程度のものまで口にするので、同じ水槽に小型の魚類・水生生物を飼うことができません。

前肢に4本、後肢に5本の指があります。
身体の背側には、頭部のすぐ尾側から尾部にかけてと、尾部の腹側に魚のヒレに似た皮綾があります。
これは遊泳するためというより、外敵から襲われた時に素早く泳ぎ逃げるために幼生ほど発達しているように思われます。

再生力が強く、四肢や鰓が欠損しても再生する可能性があります。
幼生ほど再生力は強いのですが、年齢や個体によっては再生しないこともあります。

体長は成体になると25cmを超える個体もいます。
15cm以上の大きさの個体で雌雄の判別が可能です。

雄は成熟してくると尾の基部、後肢の尾側にある生殖孔が膨らんできます。
真下から尾の付け根をみるとわかりやすいと思います。

一方、雌には生殖孔に膨らみがみられません。

繁殖特性

ウーパールーパーは、周年繁殖性ですが11〜5月に自然産卵する事が多いです。
冬までに成熟していれば1年目でも産卵します。約300(200~100)個の卵を数日かけて産卵します。
  

生理学的特徴

変態期間 約6カ月

体長 全長20~25cm
発情周期 周年
繁殖形態 卵生
  

健康管理

ご家庭で行う健康管理

☑体重管理・食欲のチェックしましょう
フードはバランスのとれた餌を用意し、与える量を管理して日頃から食欲があるかチェックをしましょう。

  

☑環境管理をしましょう
水槽の温度を管理し、異物誤飲をしないようにゲージ環境を整えて健康管理をしていきましょう。

  

☑水質管理をしましょう
水質が悪化すると細菌感染の原因になる為、水場の管理や掃除をして管理していきましょう。

  

☑動物病院で健康診断を行いましょう
病院での健康診断を行い健康状態を知ることで、普段の健康管理につなげていきましょう。

  

平均寿命

ウーパールーパーの平均寿命  
ウーパールーパー 平均6~10年
  

飼育環境

基本的に生きていける水温は5~25℃くらいですが、5~15℃くらいが適温といわれています。
ウーパールーパーは、高温に弱く寒さには強い性質があります。

夏場の水温上昇には特に注意が必要で、水温25度以上では体調不良を起こす可能性が高いです。
地域や飼育環境により、夏場は冷却クーラーが必要となる場合があります。

寒さには比較的強く冬眠をすることはありませんが、水温が10℃以下になると動きが鈍くなり食欲低下を示します。
1日の水温差が5℃以上ならヒーターが必要となる場合があります。

  

水槽

飼育ケージ

成熟したウーパールーパーのサイズは20~25cmのため、水槽の幅は45㎝くらいが必要となります。

プラスチックケースやガラスケースがありますが、プラスチックですと容器の側面や底部に細菌の残骸が溜りやすいため、定期的な洗浄がかかせません。
洗浄を怠るとウーパールーパーの指先に感染が生じ、壊死してしまいます。

ウーパールーパーは砂利を飲み込み、吐き戻す行為をしますが、まれに大きなものを飲み込んで消化管閉塞を起こすことがありますので、床材は何も敷かない方が安全です。

  

水槽内に必要なもの

水質

カルキ抜きその他水質調整剤を使用せずに1日汲み置きした水道水を使用することが望ましいです。

水温

環境温度域は5~15℃で水温の上限は20℃です。
夏季の水温上昇を防ぐため、水槽用の冷却ファンや水を入れた凍らせたペットボトルを水槽内に入れて調整するとよいでしょう。
冬季は・水中ヒーターで敵を守ったり、ワインセラーで飼育するなどの方法があります。

濾過装置

急速な水の循環はストレスになるため、水流が強くならないように注意します。

  

フード(エサ)

幼生には、孵化したての生きたブラインシュリンプを毎日与えます。

食べ残しがない程度に与えてください。
食べ残しがあると水質の悪化を招くため、給餌後は換水を行います。

幼生が4cm程度になったら、沈下性ペレットも与え始め、徐々にペレットの比率を増やします。
若齢あるいは成熟個体は主に冷凍赤虫や沈下性ペレットを与えてください。

その他、ミジンコ、ミミズ、エサ用金魚、メダカなども与えることができます。
生きた魚を与える場合は、寄生虫を回避するために飼育水槽で養殖されたものを用います。
餌が不足すると多頭飼育の場合共食いをしますので、ご注意ください。

また過度の量は、肥満になりやすいので気を付ける必要があります。

食事について
食事について
食事について

よくある疾病・治療例

当院で治療件数が多い症例・治療内容です。

    • イカリムシ感染症 

    →詳しくはこちら

  • 健康管理及び・治療の紹介

    当院では、ウーパールーパーの健康診断として、
     ・全身状態を確認するための「視診」
    を主に行っています。

    当院で治療件数が多い症状・疾患は、
     ・浮遊病
     ・異物誤飲
     ・水カビ病
     ・エラの壊死浮遊病

    です。

    ※詳しくは症例と治療例の一覧をご覧ください。

    健康管理及び・治療の紹介
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