本日ご紹介しますのはベルツノガエルの皮膚外傷です。

基本的にカエルの皮膚はデリケートで簡単に傷を負ってしまいます。

一方、皮膚の再生力は強く比較的短期間で皮膚損傷は治癒します。

ベルツノガエルのガンモちゃん(1.5歳・雌)はお尻と下腹部に外傷を負って来院されました。

下写真の黄色丸が皮膚の外傷で、皮膚が裂けています。

次に背側尾部の皮膚外傷です。

丸く穿孔傷(黄色丸)が生じています。

外傷の原因が何なのかは不明です。

ガンモちゃんは、テラリウムの中で生活しているため、環境中で何か患部を引っ掛けたりしたのかもしれません。

いずれにしても、患部を消毒し縫合して、細菌感染から保護する必要があります。

早速、縫合処置を行います。

次に下腹部の縫合です。

カエルは後足は発達していますので、それなりに縫合時の出血は多いです。

下写真の様に縫合して終了です。

カエルの場合、絶えず生活環境には不衛生な水が存在して、傷口との接触があります。

つまり、細菌感染が前提での治療になりますので、術後の衛生管理が重要になります。

1週間、抗生剤の投薬をして頂きます。

ベルツノガエルの場合は、器用に患部を口で干渉したりはしないので、術後の患部は2週間以内に抜糸できるのではないかと思っています。

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