愛玩鳥の中でもセキセイインコは卵つまり(卵秘)が多くみられます。
その要因となるのは、高齢(4歳以上)・未成熟(10か月未満)あるいは産卵過多の後や下痢などです。
症状としては、腹部が腫れてきます。羽を膨らませ、呼吸が荒くなります。飲料量が増え、黒いタール便をしたり、便秘になったりします。今回紹介する症例のように、卵秘が長引くといきんだ拍子に卵管が一緒に脱出してしまうこともあります。この場合、卵を割り卵殻を少しづつはがして卵管を総排泄腔に挿入して回復させます。
1,2枚目の写真は、卵秘・卵管脱のインコです。3枚目は卵を割ったところです。4枚目は脱出した卵管を注射器を用いて総排泄腔に戻しているところです。
この処置でこのインコは元気に回復しました。


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