モルモットの創外固定による脛骨遠位骨折整復手術
モルモットは四肢骨共に脆く、飼育ケージのすのこ等に足首を挟んで、骨折に至るケースがあります。
大腿骨ですら数ミリの厚さなので、骨折した場合、プレートによる内固定や骨髄にピンを入れる術式は不可能です。
自然とギブスによる固定を選んでしまうのですが、これがなかなか骨折が回復するまでの期間、おとなしくしてくれないので、どの先生方も苦労されていることだと思います。
犬猫の骨折でもその場所に応じて、創外固定法と呼ばれる外側からピンを何本も刺して、パテで固定するという術式が最近は選択されることも多いようです。
実際、私自身も内固定が困難な場合は、積極的に創外固定を行っています。
今回のモルモット君は脛骨というすねの部分の骨が足首に近いところで折れてしまい、やむなく創外固定を実施しました。
創外固定を行い、約1カ月後にピンを抜去しました。(下のレントゲン像)
骨折部は仮骨が形成され、歩行も順調にできるようになりました。