モルモットの細菌性膀胱炎
本日ご紹介しますのは、モルモットのティディ君(2歳、雄)です。
排尿時に痛みを伴うことと血尿が認められることで来院されました。
よく見ますと排尿障害で膀胱が尿で膨満しているようで下腹部の腫脹が認められます。
膀胱のあたりを圧迫すると赤みを帯びた粘稠性の尿がじわじわと出て来ます。
この尿を採取して、スライドに塗沫・染色したのが下写真です。
剥離した膀胱粘膜の細胞やカルシウムの結晶間に細菌が多数認められます(下写真黄色丸)。
尿道結石・膀胱結石の可能性も考慮して、エコー検査をしました。
特に膀胱内の結石(下写真黄色丸内)は認められません。
尿中の細菌群から細菌性膀胱炎と診断し、抗生剤の投薬から治療を開始しました。
不衛生な床敷きから、雑菌が尿道を逆行性に侵入して尿道炎や膀胱炎に至るケースがモルモットは多いように思います。
気持ちよくおしっこが出来るようにしっかり水とお薬を飲んで下さいね。
尿臭が気になるのか、ベティが心配そうに出て来ました。
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