アフリカツメガエルの赤足病
以前、シュレーゲルアオガエルの赤足病についてコメントさせて頂いたことがあります。
今回はアフリカツメガエルの赤足病です。
アルビノのアフリカツメガエルのファニスタちゃん(♀)は肢の爪の間が赤くなり、両目の端も赤くなり気になるとのことで来院されました。
アフリカツメガエルは南アフリカ原産のカエルで、四肢は体の側面から真横に出ているのが特徴です。
5本ある後肢の指のうち3本には爪があり、これがツメガエルの名の由来だそうです。
他のカエルの様に陸地に上がったりせず、水中生活のみで一生を終えます。
実験発生学などのモデル動物として、研究機関で使用される一方で、水質さえしっかり維持できれば人工飼料で飼育は容易なため、ペットとしての人気は高いようです。
この赤足病ついての概要・治療の詳細はこちらをご覧ください。
水中に存在するAeromonas hydrophila等の患部感染により、引き起こされる細菌性皮膚敗血症なので基本的には抗生剤の投与が必要です。
口からの直接投与よりは、水槽内の水に抗生剤を溶かすか、もしくは高張液(6%)の塩化ナトリウム水溶液に個体を浸漬するかして治療します。
そして何よりも重要なのは、水槽内の衛生的環境の維持です。
特に水質を清潔にご注意願います。