こんにちは、新米獣医の苅谷です。

そろそろ夏も終わり、秋になっていくそんな時期ですね。

免許の更新が必要な時期になり、更新に行ってきました。

今年に入るまで車を運転する機会が少なかったおかげで、免許取得から無事故で今日まで来ました。

これからも無事故っであり続けれるよういきたいと思います。

さて、今回は勤務し始めて遭遇してきた寄生虫についてです。

まず皮膚に関する寄生虫です。

これはアカラス、別名毛包虫、ニキビダニです。

この寄生虫は寄生している相手の免疫が落ちてくると悪さをし、脱毛、酷い痒みを伴います。

次はハジラミです。

モルモットやウサギの毛や体表部に寄生し、フケをたくさん出すようになります。

耳の中に寄生し、黒い耳垢をたくさん出すようになるミミダニです。

これは鳥のヒゼンダニで、鳥のろう膜や足にカサカサとしたフケを作ります。

こちらは犬の疥癬の原因、ヒゼンダニです。

皮膚の角質層に住み、耳の縁や四肢に出てきます。

次は以前もお出ししたノミとマダニです。

一枚目はノミです。

二枚目からマダニです。

三枚目のマダニの写真は最近の症例で吸血して大きくなったもので、だいたい1cmくらいでかなりの大きさになっていました。

ここからはお腹の中に寄生するもの達です。

便が緩くなった、下痢をしているという症状があり、検便をすると出てくることがあります。

一枚目は糞線虫というものです。

通常寄生虫の子供の世代は便中に虫卵が出ますが、この糞線虫は虫卵がお腹の中で孵化をし、便中には子虫が出てくるという珍しい生活環をとります。

二枚目はマンソン裂頭条虫です。

猫を外飼いしており、カエルやヘビなどを捕食した場合、便中にこのような虫卵やサナダムシが検出されることがあります。

三枚目はニワトリのコクシジウムです。

虫卵の大きさや形は動物種によって若干変わりますが、おおむね。

最後にジアルジアやトリコモナスです。

残念ながら静止画なため、動きをお見せできませんが、ジアルジアは木の葉の様に舞うように動き、トリコモナスは直線的に動きます。

勤務をし始めて色々な症例がありましたが、寄生虫だけでもこれだけの数に遭遇しました。

町の動物病院でよく遭遇する寄生虫の中でもほとんど遭遇しているのではないかなと思います。

また愛知県ではかなり珍しい血液の赤血球に寄生するバベシアが見つかったかもsign02という事もありましたが、確定診断となる遺伝子検査で陰性となって、結局あれはなんだったのかなとなることもありました。

今回出てきた寄生虫についての症例については過去に院長のブログにて紹介していると思いますので、興味がありましたら確認してみてください。

これからもいろいろ学びつつ、頑張って行きたいと思います。

 

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