新米獣医師のつぶやき-part28-~多飲多尿~
こんにちは、獣医師の苅谷です。
この間、滋賀のほうに外出したのですが、天気はあまりよくなく、時折みぞれが降っていました。
最近どこかに外出する際にはたいてい天気が良くなく、曇り空が多いですね。
天気が悪いと人も少なくなるので、行く先々がすいているという利点はありますが、やっぱり晴れた日のほうがいいですね。
今回はやたらと水を飲み、やたらとおしっこをするという多飲多尿についてお話しします。
ただよく食べてよく水を飲んでよく排尿排便するならば問題がないのですが、時に多飲多尿というものは病気の一つのサインになります。
その飲みすぎかどうかの判別ですが、尿が正常に濃縮がされているー尿比重が正常ならば問題がないので、これで判別します。
こちらに挙げた病気はすべての動物に該当するわけではなく、それぞれの動物種によって出やすかったりそうでなかったりします。
そもそもなぜ多飲多尿が起こるかなのですが・・・
体の中に出入りする水の量のバランスが崩れたときに起こります。
水を飲みすぎたことによる多尿、尿がたくさん出てしまうことによる多飲があります。
今回例で挙げた病気はどちらかというと後者の尿がたくさん出てしまうことによる多飲です。
これらの病気は尿中に糖が出ていたり、腎臓の水分の再吸収するシステムに異常が現れていたりしており、多尿となっています。
さて、これらの病気はどのように判別していくのということですが、それぞれ他の症状があって、そこから血液検査や画像検査で答えを導いていきます。
今回青色で挙げた病気はホルモンが関係する病気(例えば糖尿病ならばインスリン)で症状から当たりをつけることができますが、やはり確定するには血液検査をして場合によってはホルモンがどのくらい出ているのかをみなければいけません。
それぞれ放置しておくと最悪の方向に向かってきますのでこのような症状が重なったら注意が必要です。
脱毛といった症状が出てこれば何か病気じゃないかとわかりますが、水をよく飲んでおしっこをよくするなといった正常でも起こりうる症状はやや見逃されがちです。
しかし、大きな病気の小さなシグナルかもしれませんので、いつもとなんか違うなと感じたら診察を受けに来てください。
もし何もなければそれでよし、早期に病気を見つけることができたのならばその子もつらい思いをせずにすむのでよしです。
これから遭遇する病気ですので来た時には見逃さずに治療していきたいと思います。
多飲多尿も一つのシグナルかもしれないんだと思った方は
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