歯周ケア~加藤獣医師便り~
獣医師の加藤です
10月に入っても
まだまだ蒸し暑い日があり、
みなさん体調はいかがですか?
そろそろ秋らしく
過ごしやすくなるのが待ち遠しいですね。
さて、今回は『歯周ケア』について
お話させていただきます。
みなさんは愛犬、愛猫の歯のケアはされていますか?
一度、歯の状態を見てください。
口臭は気になりませんか?
歯に歯垢や歯石の付着、
歯肉が赤く腫れていたりしませんか?
歯垢や歯石が付着すると、
細菌が増殖し、歯肉に炎症を起こします。
また、口臭の原因になります。
口腔内に異常があるため口臭が発生するということは、
口腔環境が正常ならば口臭はないのです
また、歯周炎になりますと
歯肉の状態が悪化するため、
歯を維持できなくなり
歯が抜けおちてしまうこともあります。
そうならないためにも、
今からでも歯周ケアをスタートしましょう
では、人間のようにいきなり
歯ブラシを使用して歯みがきをするのは困難です。
まずは、
STEP①:口元や口の中を触られることに慣れさせましょう。
最初は短時間の接触から始め、
徐々に、指を奥の歯まで触れるように練習しましょう。
くれぐれも、
口元を触られるのを嫌がる場合は、無理は禁物です。
次に、STEP①に成功できた場合は
STEP②:ガーゼやシートを使用して歯垢や食べかすを取り除きましょう。
この際、歯みがきペーストやデンタルジェルを使用すると
さらに効果的です。
*当院、看板犬ドゥちゃんです
カーゼに歯みがきペーストを付けて歯みがき中です
ここまで、頑張れた方は
STEP③:歯ブラシを使用して歯みがきをしてみましょう。
ゴシゴシこすると歯肉から出血しますし、
痛がりますので、優しく行ってください。
この際も、歯みがきペーストやデンタルジェルを使用すると効果的です。
以上が、歯みがきへの道のりです。
根気よく、時間をかけてチャレンジしてみてください。
歯みがきが無理な方や
毎日の歯みがきは大変と感じていらっしゃる方は
当院に気兼ねなくご相談ください。
歯みがきが出来なくても、
口腔内の細菌を減らし、歯垢の付着を減弱させる
動物病院専用のデンタルガムや
フードに振り掛けるタイプもありますので、
歯みがきが出来なくても
あきらめないでくださいね
*引っ張り遊びでも歯垢、歯石の付着予防もできます
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