べティと花見(その後の彼女の容態)
こんにちは 院長の伊藤です。
中部圏は本日の雨で桜が散って残念です。
今回は久しぶりに疾病の話ではなく、花見の話題を載せます。
当院の近所に於大公園という、桜が綺麗で花見の時期には賑わう公園があります。
先週、この於大公園にベティを連れて花見に行きました。
先週の時点では、まだ桜は満開とまではいきませんでしたが、花見の来園者で一杯でした。
べティは足元がおぼつかない状態ですが、ゆっくりと桜の下で久々の散歩を堪能できました。
さて、当院の看板犬のベティですが去年の6月の前庭器症候群で起立不能に陥りましたが、頑張って起立歩行ができるようになりました。
その後、体側部に軟部組織肉腫という悪性腫瘍ができ外科的摘出に成功したものの、新たに反対側の体側に同じ腫瘍が出来てしまいました。
べティも現在14歳と7か月齢になりました。
レトリバーとしてはもういつお迎えが来てもおかしくない高齢ですが、この軟部組織肉腫と最期まで付き合っていく様を見届けようと決めました。
しかしながら、2か月前くらいから下顎リンパ節が腫大し始め、クルミ大くらいに腫れました。
非常に嫌な予感はしましたが、リンパ腫であることが判明しました。
ゴールデンレトリバーは非常に腫瘍の発症率が高い犬種です。
しかし、この高齢になって軟部組織肉腫とリンパ腫のダブルパンチとは。
神様も彼女にきつい試練を与えるものだと思いました。
べティの血圧は低くなっており、点滴のために腕の静脈に点滴用の留置針を入れることが難しくなってきました。
リンパ腫治療のための化学療法は、抗がん剤を点滴に入れて治療を行います。
残念ながら、べティにはこの方法が取れませんので経口的に内服でリンパ腫を治す薬を飲ませています。
ロムスチンとコルチコステロイドの併用です。
それでも、凄いことにリンパの腫れも引いて彼女は元気に早く食餌をよこせと要求するようにまで回復してます。
当院の患者様にあっては、べティのその後の容態をご心配して、面会にお越し頂く方もお見えです。
この場を借りて、元気に闘病生活を送っていることをお伝えさせて頂きます。
来院される機会があれば、べティにお声を掛けてあげて下さい。
きっと挨拶に出てくると思います。
今年の桜が彼女にとっては最後になるかもしれませんが、まだまだべティは頑張ります。
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