新年明けましておめでとうございます。

院長の伊藤です。

皆様のおかげで新年を迎えることが出来ました。

昨年中は、私の体調不良による通院のため、診察時間が遅れること度々でご迷惑をおかけ致しました。

開業以来、私はウサギを初めとした齧歯目の動物の臼歯のカットや研磨を無麻酔で実施して参りました。

臼歯の処置をする私どもの立場からは、明らかに麻酔をかけてから行うのが一番処置がしやすいです。

しかし、麻酔をかけることが齧歯目においてリスクが高いという点、歯の不整咬合を持病として持っている患者様にあっては、処置後1か月を待たずに臼歯の調整が
必要となるケースも多く、それに応じて短期間で麻酔をかけ続けるにはリスクがある点、そもそも麻酔を実施することでコストがかかるという点等などの問題があり
ます。

そのため、無麻酔による齧歯目の比較的安全な保定法(100%完全ではありません)と臼歯処置法を考案して20年近く展開して参りました。

方法論としては、ある程度確立した術式です。

多い時は一日あたり10件以上、この術式で臼歯を調整しています。

ただ、あくまでヤスリを用いたアナログ的な研磨法なので、術者の肩関節から肘、手指に必要以上に不自然な姿勢と無理な力(ストレス)を必要とするようです。

結果として、胸郭出口症候群という腕から手にかけて痺れが出てきて、手に力が入らなくなるという病気になりました。

このままですと、この術式による臼歯処置法が継続できなくなる所まで、私の病状は進行していました。

しかし、臼歯処置を必要とする齧歯目の動物達は多いです。

そのため、週に多くて2日ほど午後から私自身が治療を受けるために、私の担当する診察時間を遅らせて頂き、現在に至ってます。

中嶋獣医師、平林獣医師の診察は平常通り実施しています。

私の治療も半年以上かけて継続出来、お陰様で手の痺れもある程度回復して参りました。

私が日常的にフルで診察できる日は近いと思います。

少しでも多くの動物達を救えるよう、頑張ります。

それまで、まだ少しだけ皆様にご迷惑おかけすると思いますが、宜しくお願い致します。

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