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仔犬の低血糖(頑張れ!コムギちゃん)
血糖とは血液中のブドウ糖濃度のことを示します。 例えば、糖尿病は基準となる血糖値を上回る高血糖の状態が持続する疾病です。 一方、低血糖とは正常の血糖値が維持できなくて低下した状態を指します。 血糖は、つまるところ細胞にと […]
2013.12.19
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ミドリニシキヘビのマウスロット(あなたはヘビの口を覗いたことがありますか?)
久々にヘビの症例報告です。 本日ご紹介しますのは、ミドリニシキヘビ(旧和名:グリーンパイソン)です。 ミドリニシキヘビのアルちゃん(性別不明、1歳未満)は口から涎がたくさん出て食欲不振とのことで来院されました。 ミドリニ […]
2013.12.15
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レミングの耳垢腺癌(集団自殺説を含む)
レミングという動物をご存知でしょうか? レミングはカナダ北部や北欧のツンドラ地方に棲息する小型齧歯類です。 体長は7~15㎝で体重は30~112gと報告されています。 冬眠はせず、越冬します。 体重の1.5倍の餌を毎日食 […]
2013.12.11
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ハリネズミの低温火傷
先日、グリーンイグアナの火傷についてコメントさせて頂きました。 今回は、ハリネズミの低温火傷(第1度熱傷)を報告させて頂きます。 ハリネズミの空ちゃん(年齢不明、雌)は、下腹部が赤くなって食欲も不振とのことで来院されまし […]
2013.12.06
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今でもマダニは狙っている!?
マダニの予防は、飼い主様の多くが、日常的に予防薬を投薬して実施されています。 基本は周年予防をお願いしていますが、それでも冬場のマダニ感染は必要ないとお考えの飼主様も少なからずみえます。 本日、ご紹介しますのはマダニ感染 […]
2013.12.04
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犬の異物誤飲(その11 多量の飴玉)
今回、ご紹介させて頂きますのはフレンチブルドッグのブル夫君(1歳、去勢済)です。 飼い主様の申告では、飴玉が入っている袋ごと漁って、中身の飴玉を食べてしまったとのこと。 飴玉は1つずつ包装されており、数十個は大袋に入って […]
2013.12.01
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アメリカモモンガのコクシジウム感染症
モモンガと言えば、フクロモモンガが最近ではポピュラーになってしまいました。 一方で、少数ですがアメリカモモンガの愛好家の方もみえます。 アメリカモモンガは齧歯類リス科モモンガ亜科に属するモモンガでリスの仲間です。 フクロ […]
2013.11.28
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グリーンイグアナの熱傷
爬虫類を飼育する上で、飼育環境が原因で各種疾病が発生します。 その中でも、飼育環境下のランプが原因であることが実は多いです。 特にカメレオンの幼体が、UV照明ランプが原因でおこる眼球障害で、瞼が開かなくなるケースが抜きん […]
2013.11.27
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チンチラの脊椎障害(だいず君の危機!後編)
先日、チンチラのだいず君(1歳、雄)の脊椎障害の件(前篇)を報告させて頂きました。 突然、起立不能になっただいず君ですが、食欲もなくなり強制給餌で何とかしのぐ状況が続きます。 加えて、直腸脱を発症してしまいます。 直腸脱 […]
2013.11.26
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ウズラの卵塞(卵詰まり・Egg binding)
鳥類の雌における繁殖関連疾患に中で、取り分け多いのが卵塞で、卵詰まりとも卵秘とも呼びます。 卵塞は、卵が一定の時間を経過しても膣部や子宮部から産出されない状態を指します。 一般的な鳥では、排卵後24時間以内に産卵が行われ […]
2013.11.25
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チンチラの脊椎障害(だいず君の危機!前篇)
チンチラは非常に繊細な齧歯類です。 上手に飼育されると平均寿命は10年。 記録によると18~20年という長寿の個体もいるそうです。 今回、ご紹介させて頂きますのはチンチラのだいず君(1歳、雄)です。 突然起立不能に陥り、 […]
2013.11.24
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ヒョウモントカゲモドキの慢性皮下膿瘍
爬虫類は前方に歩く時は、頭部がまず真っ先に障害物にぶつかって、それから進路を決めて行きます。 つまり鼻先から眼球周辺にかけて外傷(特に擦過傷)を受ける個体は、意外に多いです。 今回ご紹介させて頂くのは、ヒョウモントカゲモ […]
2013.11.20
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犬の異物誤飲(その10 魚骨)
犬の異物誤飲シリーズも10症例目になります。 毎回、腹部切開して異物を摘出する場面を展開して参りましたが、今回はちょっと違います。 きららちゃん(6歳、避妊済)は、3日前から体が熱っぽいことと、声がかすれた感じがするとの […]
2013.11.19
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ウサギの感電(家電のケーブルにはご注意を!)
ウサギは何でも齧ります。 ウサギの歯は、常生歯という持続的に伸び続ける形態である以上、絶えず硬いものを齧って歯を摩耗させていかないと過長歯となります。 過長した歯棘が口腔内に傷害を与え、最終的に食欲減退に至ります。 齧り […]
2013.11.18
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猫の扁平上皮癌(ナナちゃんに捧ぐ)
ヒトの腫瘍の闘病と同様、腫瘍に罹患した動物の闘病も辛く大変です。 飼い主様と動物、そして我々病院スタッフとの2人3脚で治療を進めていきます。 寛解といって、腫瘍を殺して治癒できれば良いのですが、人医同様、獣医の世界もまだ […]
2013.11.17
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犬の陥頓包茎
雄の犬でペニスが飛び出して戻らなくなってしまった!と来院されるケースがあります。 このペニスが戻らない状態とは何かと申しますと、包皮腔から突出した陰茎亀頭部が何らかの原因で包皮腔内へ戻れなくなっている状態を指します。 こ […]
2013.11.16
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モルモットの皮下膿瘍
モルモットは人工的飼育環境下では、外傷を受ける機会が多いです。 例えば、牧草(チモシー)を床材として敷いていて、その先端部が皮膚を傷つけたり、角膜を損傷したりすることがあります。 ウサギをはじめとして、モルモットやプレリ […]
2013.11.15
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カエルの腹水症(その2)
カエルの腹水症について先回、コメントさせて頂きました。 先回はイエアメガエルで非常に体格の立派なカエルの腹水症でした。 その詳細に興味のある方はこちらをクリックして下さい。 今回、ご紹介しますのはアオガエルのありすちゃん […]
2013.11.13
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きのこのつぼ?!(猫の壺形吸虫感染)
最近、仔猫を拾われて健診のため来院される飼主様が多いです。 野良の生活を経験している仔猫たちは、色んな物を摂食します。 その結果、寄生虫感染している個体も多いです。 ミックス猫のきのこちゃん(体重1.1kg、約2か月齢、 […]
2013.11.10
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ウサギの代謝性骨疾患(食餌にはくれぐれもご注意を!)
食餌から摂取する栄養分で体は作られています。 バランスの崩れた食餌をペットに与えることは、結果として大切なペットを病気にしてしまう事です。 以前から、食餌に含まれるカルシウムが欠乏することで起こる代謝性骨疾患についてはコ […]
2013.11.08