ペットの高齢化が指摘されて久しいです。

当院の患者様も、高齢化の傾向は強く、当然のことながら加齢を反映した疾病は増加してます。

その1番候補が歯周病です。

以前も院長ブログに歯をお大事に!!を載せました。

今回は内容的にはほぼ同じ歯石が溜まり、歯周病が進行して抜歯するというストーリーですが、抜歯した数が半端ないものでしたので、第2弾ということで記させて頂きます。

11歳になるミュニチュア・ダックスのミッキー君は、口臭が気になるとのことで来院され、歯石がしっかり付着しています。

歯根部が触診しただけでグラついています。

歯石除去を実施します。

スケーリング中に多くの歯を抜歯することとなりました。

次いで、ポリッシングを行います。

最初は数だけはあった歯ですが、多くが歯根部からグラつき、抜歯した結果口の中はさびしい状況です。

そして下写真は、抜歯した永久歯です。

切歯、前臼歯、後臼歯合わせて28本抜歯しました。

これは、一度に抜歯した本数としては、私の中では最高数です。

歯をお大事に!! でも記しましたが、ミッキー君はきっと歯が痛かったと思うのですが、恐らく気づかれることなく現在に至ったと思われます。

皆様の愛犬君のお口の中を今一度、ご覧下さい!

歯石がこびりついて、生臭い匂いはしませんか?

歯肉が赤く腫れ上がっていませんか?

もし、そんな状況であるならばかかりつけの動物病院で歯科検診を是非、受けて下さい。

犬にとって無くなった歯に代わるものはありません。

抜歯後に差し歯もブリッジもできませんので、残った歯で生涯を送って頂くこととなります。

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